コロナうつってどんな病気?
ニュース番組やSNS などで、「コロナうつ」という言葉を耳にするようになってきました。「コロナうつ」は医学的な定義はありませんが、”新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による環境や生活の変化が引き起こすうつ症状”と言えるかもしれません。
新型コロナウイルス感染症によってうつになる人が増えている理由
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、私たちの生活は大きく変化しています。「リモートワーク時差出動stay home などの生活スタイルの変化」、「今までしていたストレス発散方法の制限」などが感染拡大を抑えることにとって非常に重要です。しかし、こうした慣れない新しい生活が続くことでストレスを感じ、うつ症状が現れるかもしれません。
その原因には
- ストレスを感じる機会が増えた(例:慣れないオンライン業務、家族との喧嘩が増えた)
- 生活に制限がかかることでこれまで心の健康に役立ってきた活動が減った/できなくなった(例:旅行に行く、友人とのご飯に行く)
- 収束が見えないコロナウイルス感染症について繰り返し考えることが増えた(例:いつコロナが落ち着くのかなー、コロナがなかったら○○できたのに)
などが挙げられるでしょう。また、経済的,金銭的な不安が引き金となり、メンタルの不調が見受けられる場合もあります。
うつ チェックリスト
うつ症状を予防するためには、まずは自分自身の調子の変化に気が付くことが大切です。早く気が付けると、素早く対処を行うことに繋がります。うつ症状は、「こころ」や 「感情」の変化だけではなく、「行動」や「身体」にも変化として表れます。以下は代表的な症状です。
- 感情
□わけもなく悲しい □寂しい □空しい □やる気がなくなる □イライラ □不安な気持ち 等 - 行動
□やる気がなくなる □興味や関心がなくなる □何をするにも億劫になる 等 - 身体
□倦怠感 □不眠 □食欲低下や過食 □頭痛 等 - stay home 期間や在宅勤務であっても、自分自身で毎日決まって行う日課を設定してみる。
- 健康的な生活習慣を心がけてみる。食事や睡眠を整える。
- 定期的な運動を生活に取り入れてみる。
- 信頼している人と話してみる。直接会うことが難しい場合でも、友だちや家族に連絡をとってみることもいいかもしれません。話すことで気持ちがスッキリすることもあります。
- 事実を確認してみる。適切な予防をするために、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の情報を集めることは大切ですが、過度に注目することはストレスに繋がっていきます。意図的に情報収集の時間やコロナウイルス関連の情報を制限することも大切です。
- これまでにストレスを乗り越えた時に役だったスキルを活用してみる。
- リラクセーションをしてみる/ストレッチをしてみる
- 日記を書いてみる
- 音楽を聴いてみる
- ゆっくりとお風呂に入ってみる
- 家でできる趣味をしてみる/探してみる
- ペットと遊ぶ
ストレスを感じた際にこれらの症状が表れることは人間にとって自然な反応です。ただし、症状がほとんど1日中あることが2週間以上続く場合は、うつ症状の可能性も考えられます。気になるもの、当てはまるものがある場合は、一度精神科·心療内科を受診されることをお勧めします。
コロナうつへの対策や治療方法は?
コロナウイルスの影響で誰しもがストレスを感じていると思います。 先の見えない不安があっても日常の生活リズムを整えておくこと、可能な範囲でストレスを発散し、ため込み過ぎないことが重要となります。生活リズムを整える
ストレスの発散
例えば
自分でストレスに対処してみることは重要です。 しかし、対処しても気持ちが沈むことが続いたり、不安な気持ちに圧倒されてしまう時は、一度精神科 心療内科を受診されることをお勧めじます。