名古屋の心療内科|名古屋市瑞穂区新瑞橋の心療内科・精神科 みずほクリニック

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こころの診療所 心療内科・精神科 みずほクリニック

不安症ってどんな病気?

不安症ってどんな病気?

【不安症とは】

生活をしている中で不安や恐怖を感じることは自然なことです。「虫が怖い」「初対面の人と話すことが不安で苦手」「暗い夜道を歩くことは心配」などは多くの人が経験したことがある感情でしょう。

 

しかし、不安や恐怖が強すぎる場合では、生活に大きな影響が生じます。例えば、初対面の人と話すことが不安でも、不安なりに最低限のコミュニケーションができれば問題はありません。一方で、何も話せなくなってしまい、コミュニケーションが全く取れないほど不安を感じる場合には問題になっていきます。

 

また、不安があったとしても生活の支障にならなければ問題はありません。例えば、高所が怖いとしても、高所に近づかない生活スタイルならば困りません。一方で、ビルの清掃会社に勤めており、高所に行かなければ業務ができないとなれば、高所への不安が強いことは困ります。言い換えるならば、「不安や恐怖が強すぎる場合」や「不安や恐怖によって困っている場合」に介入が必要と言えるでしょう。

 

不安症とは、上記のような「過剰な恐怖感や不安感に襲われる状態」「それらの感情に巻き込まれ生活が支障をきたす状態」に診断される精神疾患です。不安症群に分類される代表的な疾患として以下の種類が挙げられます。

 

  • 分離不安症/分離不安障害

愛着をもっている人(一般的には母親や父親等)と“離れること”や“心の距離ができること”への過剰な不安が特徴の不安症です。例えば、「愛着をもっている人から離れなければならない場面や、離れることが予期される場面で過剰な不安感に襲われる」「愛着をもっている人と一切再会できなくなるような運の悪い出来事が自分に起こるのではないかと過度に心配になる」などが見受けられます。

 

  • 選択性緘黙

他の状況では話すにもかかわらず、話すことが期待される社会的な状況(例:学校等)では一貫して話せないことが特徴の不安症です。例えば、「身近に家族がいる自宅では話すことが出来るが、仲の良い友人やその他の大人の前では話せなくなる」「学校場面では全く話せずに、学業などに支障がでる」などが見受けられます。

 

  • 限局性恐怖症

特定の対象に対して不安や恐怖感が強いことが特徴の不安症です。様々な種類があり、動物、自然などが対象となる人もいれば、注射、負傷、血液などが対象になる人もいます。

 

  • 社交不安症/社交不安障害

社会的な場面や他の人から注目をされる場面に対して不安や恐怖感が強いことが特徴の不安症です。例えば、社会的な場面で「自分の行いや振る舞いが否定的に評価されるのではないかと感じて不安感に襲われる」、「不安でいっぱいになり、声が震えてしまったり、汗をかくことへの恐怖を感じる」などが見受けられます。

 

  • パニック症/パニック障害

突然の過呼吸、動悸、眩暈等の身体反応や強い不安感に襲われることが特徴の不安症です。それら起こることへの不安感から行動が制限され、日常生活に支障が出ることが多いでしょう(例:運動ができなくなる/不安になりそうな場所に近づけなくなる等)

 

  • 広場恐怖

公共交通機関の利用(例:自動車、バス、航空機など)、開放的な空間で過ごすこと(例:駐車場、橋など)、囲まれた場所にいること(例:店、映画館など)、列に並ぶもしくは群衆の中にいること、家の外にいること等に強い不安感を感じることが特徴の不安症です。

 

  • 全般性不安症/全般性不安障害

様々な領域において、コントロールすることが難しいと感じる不安感や心配な気持ちを感じることが特徴的な不安症です。

 

【不安症の原因とは】

不安症の発症については明確な原因は明らかになってはいませんが、様々な要因やストレス状況が複雑に影響し合って、症状として現れることが多いようです。不安に感じた際にその対象を避けてしまうことで、長期的には不安感が増してしまい、より症状が強まることもあります。

 

【不安症を克服するために】

不安症を克服するために、薬物療法に併用して心理療法が使用される場合が多いでしょう。薬物療法としては、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬などが使用される場合があります。また、心理療法としては精神分析療法や認知行動療法が用いられる場合があります。

 

【不安症の治療で処方される薬は?】

上記の通り、薬物療法としては、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬などが使用される場合があります。当院で使用されている主な薬としては以下のものがあります。

 

抗うつ薬 SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬
抗不安薬 ・ベンゾジアゼピン系

・インデラル

漢方薬 ・抑肝散

・柴胡加竜骨牡蛎湯

 

症状によっては上記以外の薬が処方されることもあります。また、定期服用の薬もあれば頓服の薬もあり、症状によって調整を行っていきます。

 

参考文献

DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

 

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診療時間
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