・適応障害での休職をメールで伝えるのはあり?
適応障害やうつ病により、休職を希望する場合、会社にその件を伝えることには勇気がいると思います。「直接言うのは不安だからメールで言いたいが、休職などをメールで伝えるのはありなのだろうか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。今回は、心身の不調により休職する旨の伝え方についてお話します。
結論から言うと、メールで伝えるのは「あり」です。
直接言う、もしくは電話で伝える方法が良しとされている風潮もありますが、まずは体調を優先とし、できる方法で、早く自分の状態を伝えることが大切です。
直接言おうと無理をすると、体調を悪化させる可能性もありますし、勇気が出ないために無断欠勤をすると、会社側も対処に困るといったケースにつながりやすいです。そのため、メールで伝える方が負担が少ないのであれば、体調を優先して、メールでのやりとりを会社側にお願いしましょう。
メールで伝える際のポイントとしては、
- 休職したいと伝え、相談する
- 医師から休職の診断書が出ている
の2点をおさえると良いでしょう。
「休職したい!」といきなり申し出るのではなく、まずは自分の症状を具体的に伝え、休職したいこと、そしてそれは可能かどうか伺うと、トラブルになりにくいです。症状と合わせて、医師の診断書がでていることを伝えることで、会社側も休職が必要か判断しやすくなります。
まずは無理しないことが大切です。体調の回復に専念し、ある程度回復をしたら直接対面で話す事や電話をする事を考えても良いでしょう。もし難しければ、周囲の信頼できる人に相談するもしくは、診察で医師に代わりに状態を話してもらうのも一つの手です。一人で抱え込まず、もしお困りごとがありましたら医療機関の受診をお勧めします。
・適応障害による休職中の給与はどうなる?
休職は、「労働者の個人的な都合(病気やケガ、留学など)により、長期的に労働を免除されること」を言います。これは、法律で定められているわけではなく、勤めている会社の判断にゆだねられます。そのため、給与についても会社の規則によって異なります。
給与については、いくつかのパターンがあります。
①傷病手当を利用する
一般的には、休職中は給与が発生しない場合がほとんどです。
しかし、経済面に余裕がなければ、体調や心の回復に専念することができません。
給与が発生しない方に向けて、「傷病手当金」という制度があります。
受給にはいくつかの条件を満たす必要がありますが、受給することで経済面の負担が軽くなり、治療に専念することができます。適応障害などの心の不調は、自然と治るものではありません。経済的に不安がある場合は、医療機関や区役所等に相談し、休職を早めにとることが望ましいです。
②会社に定められている休業手当金を利用する
会社によっては、病気やケガをされた方に向けて休業手当金を定めているところがあります。しかし、これまでの勤務期間等によって金額や利用期間が異なりますので、会社に確認をとりましょう。
どのパターンに当てはまるかは、会社に必ず確認を取りましょう。有給休暇を消化してから、休職に入る場合が多いため、実際に休み始めた日と休職開始日が異なる場合があります。そのため、自分がいつから休職扱いなのかも併せて確認をとりましょう。
まずは休養に専念するためにも、こうした制度を利用していきましょう。